【呪いのビデオ/U】

07#[無音の気配](1/5)

今、手に持つビデオからなんと無く異様な雰囲気が醸し出されていた。
それでなくても明日には両親の遺体が家に運ばれて通夜や四十九日をしなければならない。
自分の持つビデオをこの場で捨ててしまう事も出来るがそれはやっちゃいけない気がしてならなかった。
無意識の内に溜め息が洩れた。

「…どうしよう」

だからと言って呪いのビデオかも知れない物の中身を迂闊には見れない。それに、結花や悠太を呼び出すのは忍びなかった。
そこで二度目になる溜め息が溢れた。

「まぁ、いいや」

開き直るしか手は無かった。今のままこの場に立ち尽くしても仕方ないと考えて歩き出す。

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