僕の生徒を紹介します









『キーンコーン…』

「はいはい、席着け〜」

一斉にガタガタと音が響きだした教室。その音に身を潜めるように、山登太一(ヤマト タイチ)は机に頭を伏せたまま眠っていた。


めんどくせーな学校、
って思ったら負けだ

山登太一×八木賢×僕




「太一〜起きろ。まだ1限も始まってないぞ」

山登太一はぞくにいう、不良だ。派手な外見と、荒い性格。山登居るところに問題あり。なんて言う先生もいる。

ただ、彼には変な意地がある。それは、無遅刻無欠席を貫き通すこと。
だるいからサボる、それがかっこいい時代は終わったと拳をつくって決意したらしい。

まあ、授業中寝てたら意味ないけどな。

「太一。あー八木起こしといて」

太一の前の席に座る、牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけた少年に言えば、少年は困ったように眼鏡を押し上げた。
八木賢(マサル)。まったく、名前の通りに育ってくれたましたね。彼、クラスで…学年で常に一位ですから。真面目に授業を受けて、日々勉強する。喧嘩や非行なんて無縁な彼に、山登太一を起こすことなんて無理だとはわかってた。


「殴られても、僕に処分はありませんよね」

びくつきながら、八木は太一を振り返った。

まあもちろん、八木くんに起こせるはずもなく、朝のショートの終わりを告げるチャイムが鳴った。

仕方なく太一に歩み寄れば、その横に集まりだした生徒たちが僕に呆れたようなため息をくれた。

「太一、頑張って来てもこれじゃなあ…

「馬鹿な意地張ってるからだよな」

「ああ、なんだっけ…太一の名言」

周りで騒いでも動かない山登太一が、むくりと頭をあげた。だらしなく緩んだネクタイと外れた胸元のボタン。金色のメッシュが入った茶色い髪の毛を揺らし、寝ぼけ眼で笑った。

学校というのは、抵抗してナンボ。抵抗してるってことは元気な印。だったらとことん元気であるためには…


「めんどくせーな学校、って思ったら負けだ」

────…
(…めんどくさくない人っていなくね?みんな負けなら、負けにならないよな…)
(太一馬鹿だから仕方ねえよ)
(てか、いつから起きてたわけ?)
(………)

配布先:嘘つきピエロの憂鬱
管理人:シェリ様






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