僕の生徒を紹介します









「黒に一票」

「ローテーション的にピンクやねんか」

「タツヤは?」

「……白」


スカートめくりを捕まえろ
早崎勇馬×森慎吾×鷲タツヤ



「白?ないないない」

「なんで白やねん」

大袈裟に手を振って笑った早崎勇馬と、真剣に聞き返す森慎吾。その視線に捕まった鷲タツヤは、特に考える様子もなく答えた。

「なんとなく」

「なんとなくでも白はないやろ。俺ピンク、絶対ピンクやと思うで」

慎吾は自信ありげに胸を叩いて、階段の踊り場に座り込んだ。その両サイドにたっていた勇馬とタツヤも、同じようにしゃがみこんだ。

標的はクラスのマドンナ、間宮エリナ。すらりと伸びた手足と、綺麗にパーマがかかり胸まで垂れた髪の毛。印象的な大きな目と、形の良い唇。

三人は始業のチャイムが鳴ると同時に駆け上がっていく生徒をそこから見上げていた。
女子生徒の団体が通るのを待ち、その中から間宮を探す。圧倒的なオーラをもつ間宮を見つけることは容易い。


「来た来た来た、来たで」

囁くような声で耳打ちをしてから、慎吾が態勢を整えた。座り込んだ態勢から階段を見上げれば、スカートの中を覗くのに苦労はしない。


「外れたやつ、今日は300円やで」

「慎吾賭けに真剣すぎ」

タツヤは大胆にあくびをかまし、勇馬は間宮のスカートの裾を目で追った。太ももの後ろで揺れたそれは、ひらりと翻っては、色っぽい内腿をちらつかせる。

「くっそ、見えねえ」

「あ、今今今!」

慎吾は派手に身を屈め、揺れたスカートの隙間からその中を除き込んだ。


「だっ…!?」

「ま、まさか…そんなはずないわ」

吹き出した勇馬の声に、踊り場で立ち止まった数人の女子は立ち止まり、三人を見下ろした。


「エリナ、パンツ見られてる!」

「えっ、わたし?」

「エリナに決まってんじゃん!」

鈍い反応で、ワンテンポ遅くスカートを押さえた間宮。
バレた、と慌てて教室とは反対方向に走り出した三人。後ろからは女子の怒声。


「はあ…ほんまかいな」

息を切らしながら立ち止まった慎吾は、信じられないと言うように肩を落とした。勇馬も同感だと頷いた。

「何色だった?」


唯一パンツを見れなかったタツヤは、欠伸を噛み殺しながら尋ねた。


「スカートめくりー!」

追いかけてきた女子の怒声。
予想が外れたせいか、勇馬が不機嫌そうな声で、叫び返した。



「めくってねぇよ!!」


すでに授業の始まった廊下に、その声だけが響いた。



─────────…
(まさかタツヤの予想が当たるなんてな)
(ほんまにただの勘なんか?)
(まあ…)
実は朝、たまたま見ちゃったとは言えないタツヤでした。


配布元:無気力少年。
管理人:市ノ瀬様







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