僕の生徒を紹介します








「先輩、身長何センチですか」

「189…だったかな」

「じゃぁ試合のエントリー190でしておきますね」



制服がびしょぬれだ
屑谷隆平×後輩



「バスケ部主将の屑谷隆平です」

進入部員、15人。
屑谷の前にたつ、新一年生。
とりあえずその大きさに、驚く。


「りゅーちゃん先輩肩車してください」


そして面倒見のよさから、なつかれる。

見た目こそ近寄りがたく、かなり怖いと感じるのだが…人当たりもよく、滅多に怒ることもない。


「おい、りゅー」

「あ?」

「もうちっとキャプテンらしい威厳を…」


「やっべー!ちょー高い!!」

呆れる三年生をよそに、まるで子供と遊ぶように戯れる屑谷。一年生とはいえ、16になる高校男児。それなりの重さはあるはずなのに、軽々とその体を肩車なんて…

「お前、子供でもいんのか」


「え、なにってー?」


「おいっ、戻ってこーい!!」

きゃっきゃと喜ぶ後輩を引き連れて、屑谷は制服に裸足という格好で体育館を出ていく。外は暖かい日差しと柔らかい風。春らしく、気持ちのいい天気だ。


「りゅー!!」

「おい、交代!」

あんなでかいやつがうろつくだけでも不気味なのに…肩車なんてかさ増ししたら、余計に不気味じゃないか。


「うおーたけー!」


「おい、あんまりでかい声出すな」

放課後だといっても、馬鹿みたいに騒ぎすぎると怒られる。屑谷の注意もむなしく、不自然な高さにある後輩の頭は、水泳部に不審がられた。


「ちょっと!あれ覗いてんの?」

「うわっサイテー」


それも、女子部員に。

「っりゅーちゃん先輩やばい!水泳部に勘違いされたかも!」

「は?」

プールサイドのフェンス。
その隙間から睨まれた後輩は、慌ててその肩から降りようともがいた。もちろん、しっかり足を掴まれているのだから簡単には降りられない。



「馬鹿っおろしてやるからまて」

「早く早く!」


「そこの男子!!」

延長ホース片手に、ぺたぺたと足音をたてながら屑谷たちに近づいてくる影。

縺れた体を何とか地上に下ろしたところで、悲劇は降りかかった。


『ジャバーーー!!』

「「「「うわっ!!!」」」」


おかしいな、天気はいいのに…
突然の雨?
降るわけないよな、見上げた空には雲ひとつない青空。

うん、おかしい。




「制服がびしょぬれだ!」


─────────…
(うーい、部活始めるぞ)
(うーっす)
(……なんだ、もう汗だくじゃねえか。関心関心)
(………苦笑)


配布元:DOGOD69
管理人:壱原様






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